普通二輪免許未所持で大型二輪免許を取ろうとした話
バイク Advent Calendar 2018
これは22日目の記事です。
事の顛末
元々社会人になったら車かバイクを買いたいと思っていたんですが、都会で車を維持するのはあまり現実的じゃないのと、バイクのほうが乗ってて楽しそうだったこと、会社の先輩がBMWのスポーツツアラー(R1200RS)を買ってめっちゃホクホクしていたのを見て自分もバイクに乗りたくなったことが理由です。
普通二輪免許すら持っていませんでしたが、飛ばしていきなり大型二輪教習から入れる学校を選んで入校しました。
教習日記
仕事に行きながらの教習なので、入校から3, 4週間ほどでやっと第一段階が終わりそうなあたりです。第二段階と卒業検定、バイク購入後の話などは追々記事にできたらいいなと思っています。
準備
とりあえず近所のバイクショップでグローブとブーツを購入。どうせ教習終わってしばらくしたらもっとじっくり選んで買い直すんだろうなとか思いながら適当に革のグローブと硬そうなスニーカーっぽい靴を選びました。
初めてバイクショップに入ったときの異世界感がすごかったことを覚えています。
入校手続き
視力検査、車体の引き起こしなども特に問題なかったので手続きも無事終了。200kg以上もある車体を一体どうやったら引き起こせるのか不安でしたが、重心が車体の結構下にあるので特に苦労はしませんでした。
面白かったのは、教習原簿を自動的に取り出してくれるシステムを利用するために自分の持っている交通系ICを登録させられたこと。教習原簿のファイルの下に切り欠きのパターンがあって、登録された交通系ICに合致するパターンを持つ原簿を引っ張り出すシステムになっていました。
入所式
特に無し。普通自動車免許教習のときと同じ適性検査をまたやりました。
1限
教習車はHONDAのNC750L。
Honda | 大型二輪教習車「NC750L(教習車仕様)」の一部仕様を変更し自動車教習所向けに発売
タイヤがついているとはいえ、非力なオタクには250kgもある車体を押しながら歩くのは慣れないうちは結構厳しかったです。
ギアやクラッチの操作も特に戸惑うことはありませんでしたが、強いて言うならギアをニュートラルに入れるための加減調整が慣れるまで少し大変でした。
2限
ひたすら外周コースをぐるぐる回るだけ。
カーブはセカンドで20km/hくらいで、ストレートはサードで40km/hで加速。普通自動車免許と似たような感じでした。最初のほうは緊張しすぎて変な力が入ってしまい、首筋のあたりが滅茶苦茶痛かったです。
ギアチェンジのとき以外は左足をシフトペダルにのせないように気をつけてと注意されました。(足がステップの位置に収まっていないとカーブのときに足が地面との間に巻き込まれたりするらしいです。)
3限
外周+8の字大回り。
外周コースについては特に問題はなくなりました。
8の字コースでは、過去に自転車に乗ってカーブでバンク角を深くしすぎた結果転倒した経験があるために「バイクならもっと倒せる」とは分かっていても身体が思うように動いてくれませんでした。後の狭路コースでもかなり苦労することになります。
4限
シミュレータ。
教官の話の内容が薄すぎて何も覚えていない。「ちゃんと路面状況を見ましょう」みたいな感じの話をひたすら遠回しに言っていた気がします。
5限
普通二輪の教習生と一緒に外周からの8の字。
3限のときと比べるとバンク角に対する恐怖は少し薄れてきました。このあたりから発進と停止、変速操作にも結構慣れてスムーズに行えるようになりました。
6, 7限
断続クラッチの練習(クランク, スラローム, 8の字小回り)。
「低速の状態でハンドルを傾けて半クラッチで進む」が滅茶苦茶難しいと感じてつらかったです。アクセルを少し開けた状態を維持すること、半クラッチの境界あたりでクラッチレバーをほぼ固定し2, 3mm程度の動きだけで速度を調節することを頭に叩き込んで8の字をやりまくっていたらだいぶ慣れてきました。
低速走行の練習中にバランスを崩し、下敷きにならないようにと身を投げ出して受け身を取った直後に無人のバイクのクラッチが奇跡的に繋がってしまい、無人のまま自走して自分のほうに突っ込んできて轢かれました。自分のバイクに轢かれました。
8, 9, 10限
ひたすらスラロームと一本橋を走る「狭路コース」の練習です。普通と大型を含む4〜5台前後で同時に狭路コースを練習していたので、ぶつかりそうなときは一時停止して道を譲る、先が詰まったら追突しないように止まる、周りの安全を確認しながら進むなどのことにも同時に気を配る必要があり最初はパニックになって何度か転びました。
一本橋は10.5~12秒前後、スラロームは6.5秒前後のタイムが出るようになったので、あとは姿勢と進行方向を安定させること、半クラッチとアクセル操作をもう少し丁寧にすることなどが課題として残っています。また狭路については、これまでは曲がるときに「よっこらしょい」って感じで毎回ハンドルを切っていたので、教習後には肩から先に凄まじい疲労感を感じていました。教官にそのことを相談したところ、「速度が安定していないのと車体がちゃんと倒せていないからそうなる。怖いと思うけど思い切り体重を寄せてバイクを傾けてみると良い。」とのことで、確かに自分も見に覚えがあるので次の教習でやってみようと思っていました。それと視線移動についても、癖で手元や目の前の地面のあたりに視線を落としがちなので、もう少し遠くを見るように意識すると良いとのアドバイスを受けました。
ここまでの感想・課題
- 体幹がへなちょこだとか、全体的に筋力不足だとかの理由で操作の一つ一つが大変に感じる。コツを掴むまで大変。
- 曲がるときにバイクを倒すことがまだ怖いと感じる。スラロームや狭路がかなりぎこちなくなっている。
- 車と違ってエンジンが目の前にある上に、かなり高い回転数まで回るのでビビって回転数を抑えてしまいそうになる。
- 狭路をローやセカンドの半クラッチで進むときに、アクセルをガンガン開けながら断続クラッチを続けると結構安定するようになった。
- 風を切って走るのがめちゃくちゃ楽しい。教習所内コースを40km/hで走るだけでもかなり楽しい。
買いたいバイク
教習に通っていて思うのは、「自分のバイク買ったとしてもどうせコケまくるんだろうな」ということで、最初は本当に自分が欲しいバイクを買わずに入門用として乗り潰すつもりの別のバイクを買って練習してからにしようと思いました。といってもいきなり大型を維持する余裕も無いと思うので、とりあえず原付二種のHONDA CB125Rを買おうと思っています。思っていました。やっぱり大型バイクが欲しいのでローンを組んで買うことを検討してみます。
もちろん試乗を重ねて本当に欲しいバイクを決めてからですね。
おわりに
バイク買ったら遠近関係なくどこへでもツーリングに行ってみようと思っているので、オススメスポットとか教えていただけると嬉しいです。